青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

青い空の向こうにの新着ブログ記事

  • 忘年会

    昨日は忘年会だった。 食べて飲んで、みんなと話を合わせて笑う。 「子供達大きくなって楽になったよねー」「上の子働いてるんだっけ?」 必ず子供の話題が出る。 「そーそー、ほんとほんと」 当たり障りのない返事をして、さりげなくかわす。 かわし方が上手になった。 今職場に薬学部の五年生が実習に来ている。... 続きをみる

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  • 歳を感じる日

    1週間の東京研修が明けた今週は、なんだか体がしんどかった。 疲れと、風邪もひいたのか悪寒や咳、だるさなんかがあって、仕事がとてもきつかった。前は風邪なんかめったにひかなかったのに・・歳だなあ。 やっと週末になり、クリスマスも近いので姉と一緒に実家の両親にプレゼントを買いに出かけた。 もうすぐ雪も降... 続きをみる

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  • 研修にて

    今職場の命令で、1週間の研修に東京に来ている。 これだけ長く家をあけるなんて、今までなかったことなので、旦那と次男だけで大丈夫かしら、それより自分がホームシックになるのでは💦 なんて心配していたのだが、次男には悪いが、案外自分は大丈夫そう😅 田舎者なので、見るものなんでも新鮮で、人が多い、ネオ... 続きをみる

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  • 報恩講

    今日報恩講のお参りがあった。 住職が檀家の家を順番に回って、お経をあげにきてくれる。 久しぶりに仏壇にロウソクをつけたりお花を飾ったり色々飾り付けをした。 普段はリビングの台に遺影を置いて、そこにご飯やお供え物をしている。 みんなの顔が見えたほうが寂しくないかと思って。 住職がやってきて、お経が始... 続きをみる

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  • 次男の頭

    次男も中学生になり、ずいぶん背が伸びた。 体は大きくなってきたが、中身はまだまだ可愛いものだ。 反抗期で素直でない時もあるが、「えらいえらい」と頭をなでてやると、「へへー」と照れ笑いしている。 長男が中学生の時、こうやって頭をなでてやっただろうか。えらいえらいとほめてあげただろうか。 あの頃私は子... 続きをみる

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  • 息子のコート

    今日は雨が降ってとても寒い。 クローゼットから、冬物をひっぱり出してきた。 息子の黒い短めのダッフルコートがあったので、それを着て買い物に出かけた。 息子の遺品はまだあまり整理できていないが、息子を身近に感じたくて、服は家族で利用している。 コートやオーバーは男女兼用でいけそうなので、私が時々着て... 続きをみる

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  • 自己肯定感

    今朝の新聞。スクールカウンセラーの方がコラムを載せていた。 【髪型や服装など、自分が他人からどう見られるか必要以上に気にする子は、自己肯定感が低い場合がある】 息子もすごく髪型にこだわっていつもセットしていたなあ。あの子も自己肯定感が低かったのだろうか。 「俺はいつもあいつに怒ってばかりいたなあ。... 続きをみる

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  • お守り

    長女の安産祈願に、神社に行ってきた。安産のご利益があるという神社だ。 神社で手を合わせてお参りし、そのあと安産お守りを買って帰ってきた。 息子が亡くなった時、どうしてこんな目にあうのか、もう神様なんていない、神も仏もあるもんかーと思っていた。 でもまたこうして、神様に手を合わせて祈ってしまう。 妊... 続きをみる

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  • 芋掘り

    今日はとても良い天気。 実家の両親や姉を誘って、家族とサツマイモ掘り。 ボコボコとたくさん掘れて、みんな満面の笑み😊 畑は息子が亡くなってから、旦那が気を紛らすために始めた。そうでないとおかしくなりそうだったから。 今年はサツマイモがよくとれて、新人にしては上出来🍠 息子が保育園の頃、一緒に親... 続きをみる

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  • 次女の予感

    今日、施設に入所中の旦那のお母さんが、高熱を出して病院に行ったところ、肺炎になっておりそのまま入院となった。 次女に話したところ、 「あーなんか今日すっごく嫌な予感がしてたんや。何かなと思ってたらこれやったんやー」 と言った。 次女はほんとにこういうところは敏感というか、勘が働くというか、予感がす... 続きをみる

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  • 長女のこと

    長女のお腹に赤ちゃんができた。 予定日は息子が亡くなった時と同じ4月。 忘れたくないからと命日に入籍してくれた長女は、予定日まで4月になったよと笑っていた。 長女の結婚が決まった時、息子は 「赤ちゃんとか見るの楽しみだあ」 と友達へのラインに書いていた。 長女のおかげでみんなの心に灯った小さなあか... 続きをみる

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  • 落ち込むこと

    今日仕事でミスをした。 良かれと思ってしたことがうまくいかなかった。 自分が判断して実行したことがうまくいかないと、ほんとに落ち込む。 もともと自信なんてどん底まで落ちてるのに、ミスしたり人に反論されたりするとそれはもう・・ やっぱり自分はダメダメ人間だ、こんなだから子供を死なせちゃうんだ、いやい... 続きをみる

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  • 台風が来て

    猛烈な台風が来て、日本中が振り回された。 私の地域は何とか大きな被害をまぬがれたが、被災された方は本当にお気の毒だと思う。😞 私の実家のすぐ近くには川があって、昔はよく氾濫した。 家のすぐ前をまるで川のように泥水が流れていくのをよく目にした。 そのたびに、一家総出で畳をあげた。 小さな頃はそれが... 続きをみる

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  • 思い出す時

    次女が今日買い物中、息子の友達に会った。 その子は早くに結婚したので、奥さんと楽しそうに笑いながら買い物していたそう。 次女は声をかけられなかったそうだ。 何回も家に遊びにきてくれていた子だったけど。 そうだよね、もう結婚してもおかしくない年だよね。 息子もこうして結婚していずれ子供もできて、自分... 続きをみる

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  • 20歳の子

    次女が大学で先輩の男の子に不注意でケガをさせられてしまい、今日その子の母親と本人が、謝罪に来られた。 お母さんは、ほんとに私の目が届きませんでとしきりに謝っておられた。 男の子は20歳だと言う。息子の亡くなった年と同じだ。 彼に会うまでは、「もーうちの娘にこんなケガさせてー許さんわー」 などと思っ... 続きをみる

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  • 落ちていく時

    家族が寝静まり、一人でいる夜 時折落ちていく時がある。 頭の中でぐるぐる同じ言葉がかけめぐる。 息子を死なせたでしょう?一人で。 どうして?なんで気がつかなかったの? あんたのせいよ。わかってあげなかったから。 母親失格。 まるで負の連鎖のように抜け出せない思いが頭の中を支配し、どんどん深みに落ち... 続きをみる

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  • セナのピアノ

    朝テレビを見ていたら、ある夫婦の実話を放送していた。 奥様がガンになり、余命いくばくもない状態になり、そんな奥様をなんとか喜ばせたいと考えた旦那様が、弾いたこともないピアノをこっそり練習して2人の思い出の曲を披露する、というお話だった。 その曲がセナのピアノだった。 物悲しい旋律と、旦那様の奥様へ... 続きをみる

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  • ある日の思い

    実家の両親は毎日二人で缶ビール一本飲むそうだ。 ある日息子の遺影の前で二人でビールを飲もうと缶ビールの栓を開けたら、開けてないはずの缶ビールの栓も開いていたそう?😵 二人は「きっと〇〇が開けたんや、飲みたかったんや」と騒いでいた。 ほんとに? 暑かったからね〜 昨日仕事に行ったら同僚に、「〇〇く... 続きをみる

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  • うらやましい

    今日仕事に行ったら、職場の回覧で、職員の家族の訃報のお知らせが回っていた。 旦那様がご病気で亡くなられたのだそう。 お若いのに気の毒にとも思う反面、自分の心の中にむくむくと嫌な感情がわきおこってくる。 いいなあ、みんなに堂々とお知らせできて、みんなに同情してもらえて、悲しいよって大声で言えて。 う... 続きをみる

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  • 運動会

    中学生の次男の運動会に行ってきた。 暑い😵なんせ暑かった。 でも子供たちはみんな元気そのもの。 飛んで跳ねて歌って踊って。 まさに生命力のかたまり。 生きてる!って感じ。 普段もうどうでもいいやって投げやりになることが多い私だが、久しぶりに元気に生きている子供たちにパワーをもらった気がする。 私... 続きをみる

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  • 中啓介さんの花という歌が好きで、時々聴いている。 切ないメロディーが物悲しく、泣きたいときにはちょうどいい。 「もしもあなたが雨に濡れ 言い訳さえもできないほどに 何かに深く傷ついたなら せめて私は 手を結び 風に綻ぶ花になりたい」 「花のように花のように ただそこに咲くだけで美しくあれ 人は今人... 続きをみる

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  • 後悔

    不思議なほど日常生活は普通に流れていく。 お腹もすくし、ご飯は美味しい。 外食も行く。 テレビも映画も見るし、おかしくて大笑いするときもある。 仕事に行けば同僚と普通に会話して笑って、患者さんに偉そうに指導もしたりする。 でも、時々何かの拍子にふっといろんな後悔の念が押し寄せてくるときがある。 息... 続きをみる

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  • 未来永劫?

    息子の法名は教劫という。 位牌には釈 教劫と記してある。 劫は未来永劫の劫だが、仏教用語で とてつもなく長い時間を指しているらしい。 なぜ劫の字を法名にもらったのかわからないが、何か意味があるのだろう。 息子は気が遠くなるくらい長い長い修行が必要なのか。 私たちが息子に会えるまでに途方もなく長い時... 続きをみる

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  • お盆

    今年もお盆が終わってしまった。 息子は帰ってきていたのだろうか。 次女はあいかわらず敏感なのか感じる体質なのか 「ここ何日か〇〇にいちゃんの気配をしょっちゅう感じる」 などと言っていた。 私はあいかわらず何にも感じない。 夢にも出てこない。 う〜ん、 毎日焦っているうちに今年もお盆が終わってしまっ... 続きをみる

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  • 慰霊祭

    息子の葬儀をお願いした葬儀社では、毎年この時期に慰霊祭を開催している。 去年に引き続き今年も参加してきた。 アロマキャンドルに、風鈴演奏家の方のミニコンサート、ソプラノ歌手の方の独唱と、なかなか盛りだくさんだ。 スイスオルゴールの鑑賞会では、オルゴールの物悲しい音色に思わず涙がこぼれた。 会場には... 続きをみる

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  • ヘリウムガス

    お盆に向けて久しぶりに仏間をそうじしていたら、廊下の隅に大きなヘリウムガスの缶が二つ。 一気に息子が死んだ時のことが蘇ってきた。 息子はヘリウムガスで死んだのだ。 息子のアパートの部屋にはパーティー用に買ったと言う風船がたくさんあった。 いつからヘリウムガスを買っていたのか、ほんとにパーティー用に... 続きをみる

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  • 言葉

    今日大型スーパーに行った。 すごく混んでいて、なかなか停めるところが見つからなかった。 やっと一台出そうな車がいて、すぐ横にバックサインを出して待っていた。 そこに向こうから来たおばちゃん(私もおばちゃんだけど)がシュッと横から入ってしまった。 思わず「そこ今とめようと思ったんですけど」と言ったら... 続きをみる

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  • 墓誌

    明日から8月。 今年もお盆が近づいてきた。 うちは今年墓誌を新しくした。 代々のご先祖さまの名前の最後に息子の名前と享年21歳の文字。 黒い土台に白い文字がとても目立つ。 お墓は町内の中にあるので、近所の人に丸見えだなあ、今まで知らなかった人にもわかってしまうなあ、まあいいかどうでも。 息子は成仏... 続きをみる

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  • 東寺

    去年息子の供養を兼ねて京都の東寺へ行った。 五重塔がとても美しく、心洗われる思いがした。 ところがその帰り道、暑さにやられたのか下の息子がへたり込んで動けなくなってしまった。 遠く離れた駐車場に夫が車を取りに行く間、私と2人で道路の脇に座り込んでいたのだが、そのあと通り人通る人みんな 「大丈夫か」... 続きをみる

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  • エンバーミング

    監察医朝顔の漫画で、エンバーミングのことが載っていた。 遺体に処置を施して長期保存を可能にする技法だ。 息子が発見された時、亡くなって数日たっていたので、葬儀屋さんはもう翌日には火葬にしましょうと言われた。 見た目はそうでもないが、中はだいぶん傷んでいますのでと。 あっというまに朝になり、葬儀が終... 続きをみる

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  • 昔の思い出

    息子たちが小さい頃家族でよく旅行に行った。 家族みんな出かけるのが大好きだった。 子供たちが大きくなってからもちょこちょこみんなであちこちに出かけた。 ずっとこうしてみんなで行けると思っていた。 みんなで出かけても誰か足りない。 いつもそんな気がする。

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  • 息子が中学の時

    中学生同士の痛ましい事件が起きた。 中学生は多感で難しい時期なのだろうと思う。 息子の中学生の時はどうだっただろうとふっと思った。 うちは4人兄弟で、息子の2こ上に長女、5こ下に次女、10下に次男がいる。 なので息子が中学の時はまだ次女も次男も小さく手がかかる頃で、私は仕事と育児と家事に毎日ひたす... 続きをみる

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  • 桜の木

    家の近くにある大きな桜の木。 毎年花を見るのが楽しみだった。 大きくてどっしりしていてちょっとの風ではビクともしない。 うちの家族みたいだなあと思っていた。 あの日までは。 桜の木は全然変わっていないけれど、 今は見るのがちょっとつらい。

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  • 人間の種

    先日テレビで『世にも奇妙な物語』を見ていたら、人間の種という話があった。 主人公の女の子が種をまいたら、ある日芽が出て土の中から女の子が生えてきて、人間になった。 その子は自分は主人公が小さい頃に死んだお母さんだよと言う。 最初は半信半疑だった主人公の子も、色々話をしていくうちに少しずつ信じ始める... 続きをみる

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  • 法事でのこと

    昔からお世話になっているお寺は、法事などの際はいつもは住職が来られるのだが、時々人手不足なのか住職のお母さんがこられることがある。 義父の法事の時このお母さんがこられたのだが、お年のせいか記憶力が怪しく、ところどころお経が途切れる。 しーんと間があると、お付きの人がさりげなく教えたり、代わりに読ん... 続きをみる

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  • 小さな花

    散歩中に見かけた小さな花。 ふっと心が和む。 私もこういう人になりたい。

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  • サイの角

    次女の高校は仏教系だったので、経典を読む時間とか宗教の時間などがあった。 たまたまその学校に行ったので、うちが熱心な仏教徒というわけではなかった。 次女の卒業式の日、来賓の若い住職が祝辞を述べた。その中でお釈迦さまの言葉の一節を話された。 『四方のどこでも赴き 害心あることなく 何でも得たもので満... 続きをみる

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  • 息子の涙

    息子が亡くなっていると連絡を受けたのも、今日のような小雨の日だった。 もう午後の3時頃だった。 アパートに駆けつけてもなかなか中に入れなかった。 警察官の方が息子の遺書を持ってきて、「これは息子さんの字ですか」 と言われた。 あたりはすっかり暗くなっていて、懐中電灯で照らされた文章はよく見えなかっ... 続きをみる

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  • つぶやき

    青い空を見ていたら 息子のことを思い出した もしもあの日に戻れたら ぎゅっと手を握って ここにいて そう言えるのに

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  • 息子の遺品

    次女は4月に大学生になり、一人暮らしをすることになった。 生活用品がいるということで、息子が使っていた物を持っていきたいと言った。 息子が亡くなってからアパートから引き上げてきた息子の物は全部息子の部屋に入れっぱなしになっていた。 その中から家具や電化製品などほとんど次女は使いたいと持っていった。... 続きをみる

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  • 事故物件

    息子が亡くなっていると夫から連絡を受け、みんなでアパートに駆けつけた。 すでに警察車両が何台もいて、警察官の方も何人もおられた。調査が終わるまですぐに部屋には入れてもらえず、駐車場の車の中で長い間待機していた。 その間アパートの人や近所の家の方が何人か通り過ぎていかれた。中には気の毒そうな顔をして... 続きをみる

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  • 息子の遺書その2

    川崎で恐ろしい事件がおきた。 ニュースで解説者が「これは典型的な拡大自殺です」と言っていた。 1人で死ぬのが嫌だったのだろうか。 犯人がどんな心の闇を持っていたかは今となっては想像しかできない。 心の中は本人にしかわからない。 私も前は1人で死ぬのは怖かった。 死ぬときは皆1人とわかっていても、恐... 続きをみる

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  • 息子の遺書

    息子は遺書を残していた。 遺族へと表に書かれた大きな茶封筒 がアパートの机の上に置かれていた。 中身はお父さんへお母さんへ姉妹たちへ友人たちへと それぞれコピー用紙にきちんと書かれていた。 恨みもつらみもなくただただみんなへの感謝の言葉しか並んでいなかった。 みんなに心配かけるから心臓発作で死んだ... 続きをみる

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  • 次女の夢

    次女はあいかわらずよく息子の夢を見る。大体はそこに立って笑っているらしいが、たまに生き返った設定になるらしい。 「わー〇〇にいちゃん、やっぱり生きてたー」 と言って泣きながら飛びついて抱きつくと目がさめる、というのがお決まりのパターンらしい。 次女は割とお気楽な性格で、あまり物事を深く考えるほうで... 続きをみる

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  • 海の思い出

    子供たちが小さい頃、よく海水浴に行った。 夫は何kmでも泳げる人だったし、子供たちは皆スイミングを習っていて泳ぎは上手だった。 家族の中で一番泳ぎが下手くそなのは私だった。 なのでいつも息子に「〇〇、ママが溺れたら助けてよ」 と冗談を言っていた。 海の中で遊んでいて、私が貝採りに夢中になって浮き輪... 続きをみる

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  • 息子のライン

    息子が亡くなる一年程前に、夫が心筋梗塞になったことがあった。 生きるか死ぬかの状態になり、家族で病院に駆けつけた。息子にも車で帰ってくるよう頼んだ。 病院に来た息子はいつも通りヘラヘラと笑っていた。 その後夫はなんとか命を取り留め、回復した。 息子が亡くなってから息子の友達が見せてくれたラインに、... 続きをみる

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  • 息子とトーマス

    息子は幼い頃機関車トーマスが大好きだった。保育所の誕生日のインタビューで、大きくなったら何になりたいかと聞かれてトーマスになりたい、と答えていた。 息子は昔からのんびり屋でマイペースだった。 あまりにのんびりしているので、誘拐でもされるんではないかと心配した夫が、 「知らないおじさんが、トーマスの... 続きをみる

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  • 次女と息子のこと

    息子が亡くなってからも、次女は息子の気配を時々感じるらしい。 授業中ぼーっとしていると机をトントンと叩いたり、足をふわっと触っていくらしい。 家族で話していると、「あ、今お兄ちゃんの匂いがした」 などと言う。 息子がよくつけていたコロンの匂いがするらしい。 夢にもよく登場するらしい。 私は鈍いのか... 続きをみる

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  • 霊媒師

    息子が亡くなってから、何故死んだのか理由が知りたくて知りたくて、藁をもつかむ気持ちで、よくあたると評判の霊媒師のところに行った。 霊媒師は息子の写真を見るなり、「この子はずっと前から死にたいと思っていた」と言った。きっかけはあったのかもしれないが、それはきっかけに過ぎないと。 全然気がつかなかった... 続きをみる

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  • 奈良の思い出

    長女が関西の大学にいたので、家族で奈良に遊びに行ったことがある。 美しい法隆寺、興福寺。奈良公園で鹿とたわむれて、テレビでよく見た高速の餅つきに感心し、最後に東大寺へ。 東大寺には大仏様の鼻の穴と同じ大きさの穴が開いた柱がある。 この穴を通り抜けると御利益があるとか・・? 家族は次々穴を通り抜けて... 続きをみる

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  • 長女の入籍

    昨年の4月に長女が入籍した。 長女の入籍した日は息子の命日だった。「〇〇のこと忘れないように命日に入籍するわ」と長女は言った。 「絶対忘れんけど」と長女は笑った。 長女は彼氏と何年も付き合いしていた。それでも息子のことで破談になるのではないかと私はハラハラしていた。 「そんなん、命日と同じ日に入籍... 続きをみる

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  • 空が青かった日

    息子が亡くなった日(と思われる日)は町の祭りだった。何十年に一度の記念の年で、いつもより大がかりな催し物があった。 私は町の子供達のみこしの先導係で朝からずっとついて歩いていた。 まさか息子がその時死んでいるなどと思いもせず、他のお母さんたちと一緒に笑いあっていた。 その日はとても良い天気で、青い... 続きをみる

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  • 家族葬

    息子は家族葬だった。 息子が亡くなった時、私はたまたま三連休だった。葬儀の話になったとき、葬儀まであまり日がおけないということで、夫や周囲の人が家族葬でと段取りしてくれた。放心状態の私は何も考えられなかった。 うちは地方なので、人が亡くなると載せないでと言わない限り地方新聞のお悔やみ欄に名前や住所... 続きをみる

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  • 2年

    息子が亡くなって4月で2年。 もっとずっと長い時間がたったような気がしてたけど、まだ2年なんだなあ。 息子が自死したこと(亡くなったことさえ)は一部の友人と職場の管理職数人しか知らない。 だから職場では言えない。泣けない。 つらいなあ。 でも一番つらいのは死んだことも言ってもらえない息子かしら。 ... 続きをみる

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  • 息子を亡くして

    2017年4月に息子を亡くしました。 なんで?どうして? お母さんが悪かったの? いつから死にたいと思ってたの? お母さん全然気がつかなかったよ。 毎日なんで?と思いながら何とか生きている日々です。

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