青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

母の葬儀

先日実母が亡くなった。

少しずつ認知が進み施設に入っていたのだが、老衰で食べられなくなり、だんだん弱っていった。

医師からは4月いっぱい持つか持たないかと言われていたので、心の準備をすることができた。

もう息が止まりそうとなった時も兄弟で駆けつけて、最後の瞬間までみんなで見届けることができた。

本当に魂が少しずつ少しずつ抜けていくようなそんな感じがして、みんなで静かに見守ることができたような気がする。


母は15日に亡くなった。

息子の命日は22日。

息子は小さい時母にとても可愛がってもらった。病気になるといつも病院に連れていってくれたのは母だった。

息子が死んだ時本当に辛い思いをさせた。


母の息が止まる時、〇〇が待ってるよ、向こうでみんなで待ってて、と声をかけた。


母の顔は穏やかで眠っているようだった。

息子は迎えに来てくれただろうか。

またみんなで笑って会いたい。

後悔

次女が帰ってくるなり、「友達のお兄ちゃんが亡くなった、明日お通夜や」と言いながら新聞を見ていた。

享年24歳。

なんで亡くなったのかは知らないと言う。


以前に知り合いのお兄さんが自死で亡くなった時も新聞のお悔やみ欄に掲載されていたそうだ。

葬儀も普通に行い、インスタにも【お別れ】と載せていたそう。


聞いていた夫が、あいつも新聞に載せてやれば良かったなあ、こんな最初からいなかった様なことして・・とつぶやいた。


息子は新聞に載せなかった。

家族葬でひっそりと葬儀も終えた。

何年経ってもそれが良かったのかわからない。

区切りをつけて送り出してあげればよかったのだろうか。

答えがわからないまま今でもずっと後悔している。

いつの間にか

息子がいなくなっていつのまにがずいぶん年月がたった。


結婚前だった長女は2人目がお腹にいる。

高校生だった次女は社会人に、10歳だった次男は高校生になった。


先日息子の高校時代仲良かった子が結婚すると聞いた。

みんなそれぞれいつの間にか変わっていっている。



どんなに年月がたっても息子のことを思わない日はない。


いつか会える時が来たら変わらない二十歳の顔で迎えに来てくれるだろうか。