青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

火葬場

ネットニュースを見ていたら・・

中国で亡くなったと思っていた高齢者が、火葬場で遺体袋をちょっと開けたら、生きていたって話題が載っていた。

確認しなかったらそのまま火葬場へ行くとこだった。

ひぇー怖い。日本じゃそんなことないと思うけど・・


火葬場って言葉は今でも苦手だ。

できれば行きたくない。

息子のあとも何人か親戚が亡くなって火葬場へ行ったけれど、その度にあの時の情景を思い出して心臓をギュッとつかまれたように苦しくなる。


あの日息子が骨になるのを控え室で待っていた。お若いから時間がかかるかもしれませんと職員さんに言われたのを覚えている。

途中控え室から出て、ロビーでぼーっと外を眺めていたら娘が探しにきた。なかなか戻ってこないから私がどこかから飛び降りようとでもしているのかと思ったのかもしれない。

あの頃気持ちはすごく混乱していたのに、火葬場でのことは今でもはっきりと覚えている。

職員さんの表情まで覚えている。

忘れようとしても忘れられないのかもしれないなぁ。

長所

先日ぼーっとテレビを見ていたら、ラランドというお笑いコンビが出ていた。

男女のコンビで、同じ大学で知り合ってコンビを組んだそう。

今はコンビだけど女子の方が社長で男子の方が社員という立ち位置だそう。

2人が今までの経緯を話してるのを聞いていたら・・

女子の方は順調に大学を卒業してなんでもそつなくこなし、今は独立起業して社長になっている。

かたや男子の方は、大学は入ったけど進級できず留年して中退してまた復学したけど結局また退学して。相棒の女子に雇われているという形になっている。

それだけでもなんだかこの先不安な感じだが、社長曰く遅刻はするし、無断で休むし・・など詳しくは忘れたが、何もいいことは言われなかった。

テレビの司会者が、「そんな感じで相棒の社長にもうコンビ解消で首って言われたらどうするんですか?」と聞くと、

「僕の唯一の長所は、将来について不安を感じたことが一度もないことなんです」と彼は答えた。

それを聞いてなんだか笑いが込み上げてきて、吹き出してしまった。彼の場合、風貌とか言い方が面白くて、きっとほんとにそう思ってるんだろうなあと思えた。


彼みたいな考えができたらどんなに生きていくのに楽だろう。みんながそう前向きに考えられたら自死する人も減るのかも。

もちろんみんながみんなそんな風には考えられないだろうけど。


息子にももっと楽な生き方もあるよって教えてあげられれば良かったなあ。

今年も桜が

なんだかしばらくブログを書く気にならず、更新していなかった。

みなさんのブログは拝見していた。


4月はあの子がいなくなった月。もうすぐあの日がやってくる。

この季節は暖かくなって過ごしやすいけれども、息子を思い出して心がざわざわする季節。

息子を亡くして4月で丸5年。だいぶん泣くことは少なくなってきたけど、でもやっぱり春になると落ち着かない。


この桜は通勤途中にある木。

何故だか気になって毎年写真に撮っている。

今日もいい天気だ。あの日も青空だった。

そんなことを思い出しながら桜を見ていたらまた泣けてきた。

今年はどうやってあの日を過ごそうかなあ。