久しぶりに次女と県の中心部へ買い物。

車で走っていると見覚えのある道。

あーここ息子の大学やアパートの近くだ。何回も来たなあ。

考えていると目がうるうるしてきた。いかんいかんと考えないようにする。

今日の目的は、よく当たると評判の名前や手相を見てくれる占い師さん。次女と次男のことをみてもらった。

次男の名前や生年月日を見ながら占い師さんが、この子は長男か？と聞かれた。次男です、というと家や墓を守っていくと出てるからと言われた。

長男は亡くなったんです、と答えると、ああだからか・・と

名前や生年月日でもう次男が将来家を守っていくと出ているのなら、長男はもうそうできないことは決まっていたのかな。もうどうにもならない運命だったのかな。　

運命として受け入れるのにはまだまだ時間がかかりそうだけど。

中学3年生の子が同級生を殺害した事件があった。

昨日被害者の親御さんのコメントが載っていた。

何があろうと人の命を奪う言い訳にはならないし、大切な子供を突然亡くされた親御さんの辛い気持ちも計り知れないけど・・

コメントの中の「私たちの子供は人の嫌がることをしたり傷つけたりする子ではありません」

という一文が気になった。

誰でも我が子は大事で信じているのはおなじだろうけど。

我が子であっても1人の人間。全てを知り尽くすなんて不可能。きっといろんな顔を持っているはず。

でもそれはみんな一緒。

私も息子をなくして初めて気がついたこと。

息子もきっといろんな顔を持っていた。

私が気がつかなかっただけ。

今の子供たちもきっといろんなストレスを抱えている。傷つけたり傷つけられたりしながら生きている。

うつ状態のとき、外に向くと攻撃的になり、内に向くと自死に向かってしまったりするらしい。

息子はきっと内に向かってしまった。

もっと息子のいろんな顔に気づいてあげられたら。

子供も親の知らない顔をたくさん持っていることをどうか知ってほしい。

玄関に座っていたら、「ただいまー」と次男が帰って来た。横を通り過ぎる姿を下から見ていたら、あらら、制服の裾がほつれている。ズボンもつんつるてん。

入学の時大きめの買って、少しずつ伸ばしてきたけどついにギリギリになったか。

まあ、もう卒業だからなんとかもつか。

次男は急に最近背が伸びた。食べても太らないのか、ひょろひょろ。

亡くなった息子は次男とタイプが違って、身長も平均くらいだったし、食べると太るタイプだった。アパートにいる時は食費を削って痩せて、家に帰ってくるとたらふく食べてぷくぷくと太って帰って行ったことを思い出した。

息子が生きていて次男と並んだらなんて言っただろう。俺より背が高いのに俺より顔が小さいのはなんでやーって言いそう。

今次男は息子の服を色々着ている。身長が違うからか丈が短かったりズボンの裾が足りなかったり。それでも知らん顔して着てくれているのが嬉しい。

息子は亡くなった時いつもより少し痩せていた。指なんかホントに細かった。

何か悩んでいたのかな。どうして気がついてあげなかったんだろう。いや、きっと忙しいことを言い訳に見てあげてなかったんだ。

息子の服を着ている次男の姿を見るたびに、息子の姿と重なる。ごめんね、ほんとに。わかってあげられなかった。ごめんごめん。

ずっと心の中で謝り続けている。