報恩講
今日報恩講のお参りがあった。
住職が檀家の家を順番に回って、お経をあげにきてくれる。
久しぶりに仏壇にロウソクをつけたりお花を飾ったり色々飾り付けをした。
普段はリビングの台に遺影を置いて、そこにご飯やお供え物をしている。
みんなの顔が見えたほうが寂しくないかと思って。
住職がやってきて、お経が始まった。
この住職は、息子が死んだ時からずっと関わっている人だ。
お経を聞いていたら、突然あの日のことをフラッシュバックのように思い出した。
火葬場で最後のお経を聞きながら、時間が止まればいいと思ったこと、棺が運び出されるとき、泣いて棺にとりすがったこと、まるで昨日のことのように思い出して、涙が出てきた。
これからも、ずっと何かの折にふれ、思い出すのだろう。
どれだけ時間がたっても決して忘れることはない。