思い出す時
次女が今日買い物中、息子の友達に会った。
その子は早くに結婚したので、奥さんと楽しそうに笑いながら買い物していたそう。
次女は声をかけられなかったそうだ。
何回も家に遊びにきてくれていた子だったけど。
そうだよね、もう結婚してもおかしくない年だよね。
息子もこうして結婚していずれ子供もできて、自分より大事なものができて、幸せだと思えたかもしれないのに。
死に急いで。バカだなあ。
時々ふっと息子の死に顔を思い出すことがある。
いつもムースやワックスで髪を固めていたけど、あの日は風呂上がりのシャンプーしたてのようなさらさら髪だった。最後にシャワーを浴びたのだろう。
あの時何を思ってそんな決意をしていたのだろう。
わからない。わからないけど考えてしまう。
今日みたいな青い空の日は、なおさら息子のことを思い出す。