自死された方の気持ち
コロナのせいか、最近世の中おかしくなっている気がする。
自死される方も増えているとニュースで言っていた。
確かにうちの病院も、自死を図って搬送される方が少し増えたように思う。
先日も50代の女性が搬送されてきた。
同じ年頃。人ごとではないなあ。
自殺企図でこられた方はフローチャートに沿って問診していく。上位の項目の中に「もう死のうと思いませんか」と言う質問がある。これで「いいえ」となると、また対応が変わっていく。
いつも思うが、言葉でもう死のうと思いませんと言ってそれは本心なのだろうか。
未遂に終わると、気持ちが変化するのだろうか。
周囲を安心させるために本心とは違うことを言ったりしないのだろうか。
私の勉強不足でわからない。
私も時々もういつ死んでも怖くないわ、と思ったりするが、でもいざ実行にうつすにはとても勇気がいる。
自死は普通の精神状態ではできないなあと思う。
息子をはじめ、自死をされる方はきっとその時普通ではなかったんだろう。それしかないと思いこむほどに。
息子も未遂に終われば良かった。そうしたら生まれ変わってまた新しくやり直そうと思えたかもしれないのに。
かなうことのない願望だ。