青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

家族葬

息子は家族葬だった。

息子が亡くなった時、私はたまたま三連休だった。葬儀の話になったとき、葬儀まであまり日がおけないということで、夫や周囲の人が家族葬でと段取りしてくれた。放心状態の私は何も考えられなかった。

うちは地方なので、人が亡くなると載せないでと言わない限り地方新聞のお悔やみ欄に名前や住所、年齢などが出る。その時はそれも夫が載せないでおこうと連絡してくれた。

葬儀が終わって一ヶ月くらいたってからか、私の姉夫婦が息子のお悔やみのお知らせを今からでも載せないかと言ってきた。ひっそりと家族葬で世間に知らせることもなく何もなかったように終わらせるのは、かわいそうな気がすると。

自死した親族を持つことで、姉夫婦たちなどに迷惑がかかるのではないかと心配だったので、その申し出はとても嬉しかった。

でも、私の実家の両親に、それだけはやめてくれと頼まれた。お悔やみ欄に載せると周りからあれこれ聞かれる、それが耐えられないと。

それ以上は強く言えず、結局載せないことになった。

でも今は後悔している。普通に葬儀をして、普通に公表して送り出してやらなかったことをとてもとても後悔している。

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