法事でのこと
昔からお世話になっているお寺は、法事などの際はいつもは住職が来られるのだが、時々人手不足なのか住職のお母さんがこられることがある。
義父の法事の時このお母さんがこられたのだが、お年のせいか記憶力が怪しく、ところどころお経が途切れる。
しーんと間があると、お付きの人がさりげなく教えたり、代わりに読んだりしてなんとかこなしている。
お坊さんも平等に認知はくるんだなあ、お経は長いから忘れるよねえなどと聞きながら思っていた。
息子の一周忌の法事の時、このお母さんが来られた。
はじめの言葉で「このたびはお若くして亡くなられた〇〇さん(旦那の名前)の法要に・・と話し始めた。
ほんとは怒るとこなのかもしれないが、私はすっかりツボにはまってしまい、そのあとのお経の間中下を向いて笑っていた。声を出すわけにいかないので、口を押さえて肩を震わせていたので、後ろにいた人たちは私が泣いていると思ったらしい。
あとで娘たちには、えー笑ってたのー
信じれーんとブーブー言われた。
息子よ、ごめんね。
あんなに笑って。
涙も出るけどあんなに笑えるんだーって思ったよ。