人間の種
先日テレビで『世にも奇妙な物語』を見ていたら、人間の種という話があった。
主人公の女の子が種をまいたら、ある日芽が出て土の中から女の子が生えてきて、人間になった。
その子は自分は主人公が小さい頃に死んだお母さんだよと言う。
最初は半信半疑だった主人公の子も、色々話をしていくうちに少しずつ信じ始める。
でも、そのお母さんは、昔その子が欲しがったおもちゃを買いに夜中に買い物に行って事故にあって死んでしまっていた。主人公の子はそのことでずっと自分を責め続けていて、種のお母さんに素直に打ち解けられないでいた。
種から生まれた人間は、長くても1週間で死んでしまう。
種のお母さんもどんどん大きくなり、死んだ時のお母さんの姿になった。
プロポーズされたが結婚を迷っている主人公に、あなたに幸せになってほしいとお母さんは言う。
それに対して主人公は「お母さんを殺した私なんて幸せになっちゃいけないのよ」
と言った。
お母さんは、「自分はあなたのお母さんになれてとても幸せだった、後悔なんてなにもしていない」
と言い、静かに消えていった。
ずっと号泣しながら見ていた。
私も息子の種がほしい。
種をまいて息子がはえてきたら、なんで死んだの、もう行かないでと泣いて怒って愛してるって伝えて、そして・・・生まれてきて幸せだった、後悔してないよって息子の口から聞きたい。