雨の日に
毎日雨。
そしてコロナと大雨被害。
私の地域はまだ大雨だけですんでいるが、被害の大きい地域の方は本当にお気の毒だ。
昨日受け持ちしていた患者さんが亡くなられた。入院してからもちょくちょく顔を見に行って、まだ大丈夫だなと思っていたのに。
連絡をもらってお顔を病室に見に行った。
痛みと吐き気に悩まされていたけれど、穏やかなお顔だった。
お顔と頭をなでたら、まだ温もりがあった。
息子の顔は氷のように冷たかったなあと思い出し、患者さんの生前のお顔を思い出し、涙が溢れた。
我慢強い患者さんで、あまり辛い苦しいとは言わない方だった。ギリギリまで我慢してあっけなく逝ってしまった。
息子も何も言わなかった。そして突然逝ってしまった。
なんだろう、人は亡くなる時ある限界を超えると耐えられなくなるのだろうか。
死に様は生き様を表すらしい。
人は生きてきたように死んでいくそうだ。
人の死に出会うたび息子のことを思い出し、あの子が生きていた意味を考えさせられる。