青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

仕事中の思い

救急外来で勤務していると、たまに自死した方が搬送されてくることがある。

そのほとんどは命を救うことができない。

息子が亡くなってしばらくは、自死した方のお顔を正視できなくて、涙をこらえるのに必死で、でも同僚のほとんどは私の事情を知らないので、逃げるわけにもいかず必死で耐えていた。


今は少し落ち着いて関わることができるようになったが、それでもやはりつらい。


最後の処置をさせていただくとき、

「死にたいほどつらかったんだよね、

でもやっと楽になれたんですね、

お疲れさまでした」

と心の中でつぶやく。


そのあと遺族の方にお渡しする。

亡くなった方の年齢によって、遺族の方の年齢も様々だ。

遺族をお見送りしながら、

「これからがつらいよねえ、今は気がたっているけど、だんだん悲しみや喪失感なんかがおそってくるよね。

世間の目も気になるしね。」

と心の中で思う。


あの方たちは、これからどうやってこの悲しみ、苦しみを乗り越えていくのだろう。気持ちがわかるだけにつらい。

家族で支え合って少しずつでも気持ちが落ち着いていきますようにと願うばかりだ。

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