青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

少年の罪

テレビを見ていたら衝撃の実話として、ある犯罪を犯した17歳の少年の話が出ていた。


少年は母子家庭だったが、幼い頃から実母から邪魔扱いされ、学校も行かせてもらえなかった。

母親は再婚したが、義父も働かず、少年は母親に命令されて、親族からお金を借りてまわっていた。


犯行の日、母親に義父母にお金を借りてくるように言われた少年は、義父母といさかいになり、二人を殺してしまう。


それだけ聞くと、凶暴な少年が残酷な凶行におよんだような印象だけど、少年の境遇は、本当に悲惨なものだった。

罪を犯したことは許されることではないが、17歳の子がどうしてここまで追い詰められるのかと胸が苦しくなった。


少年自身も、もう借金をしてまわる、住む家もない生活をやめたいと思っていたが、母親に嫌われるのが怖く、またごくたまに見せる母親の優しさが嬉しくて拒否できなかったのだと言っていた。


普通なら17歳なんて、高校生で、学校、部活、遊びを楽しむ頃なのに、どうしてこんなことに・・

最後まで母親を憎めなかった少年の心を思うと泣けてくる。


今少年は服役中。自分の罪を深く反省し、真摯に受け止めていた。

暖かい言葉をかけてくれた裁判官にとても感謝していて、犯罪を犯すまでは自分の人生はもう諦めていたが、今後は死ぬまで償いをしていきたいと言っていた。


人は何度でもやり直せる。

諦めさえしなければ。

少年には罪を償って、諦めずに残りの人生を歩んでほしいと心から思った。

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