息子の誕生日
今日は息子の誕生日だ。
生きていれば24歳になる。
二つ上の姉は26歳になり、4月に子供を産んだ。
コロナの影響でなかなか会えなかったが、昨日会うことができた。
やっぱり小さいなあ。
こんな小さいの抱くのは久しぶりなので、緊張。
抱き方が悪いのか赤ん坊も腕の中で居心地悪そうにもぞもぞ。
娘夫婦はとても愛おしそうに子供をみつめている。いつも優しく話しかけている。本当に幸せそうだ。
娘のところには息子の写真も持っていった。ほら、姪っ子だよーと近くで見せてやった。
息子もこんなんだったなあ、大事に大事に育てたはずだったのになあ。
ここ1、2年の間に姉を始め、息子の従兄弟たちが次々と結婚した。子供も二人産まれた。みんなそれぞれ新しい人生を歩んでいる。
息子だけが取り残されていく。
楽しいことがあると、とても嬉しい、幸せだ。でも必ず息子のことを考えてしまう。あの子にはこんな幸せは二度とこないのだと。そして深い悲しみにおそわれる。その繰り返しだ。
遺影の前に、お寿司とケーキを並べた。チューハイも置いて、家族で乾杯して飲んだ。
今日は幸せで、でも悲しい日だ。