失敗したんだよ
毎日仕事は忙しい。
帰りも遅い。
私は要領が悪いので、色々なことに手を出してはもたもたとしているので、なお遅くなる。
同僚が言う。
「ほんと〇〇さんていつも帰り遅い、家のこと後回しになっちゃうね、自己犠牲だわ。私には真似できないわー」
「要領が悪いだけやー。家では手抜き主婦だよ」
(自己犠牲のつもりはないんだけどな・・)
「忙しいのに4人もしっかり育ててえらいわー」
「そんなことないよー私なんて子育て失敗者やー」
(私は失敗したんです。ダメな母親なんです)
「ちゃんと仕事してプータローでないだけで十分やよー」
「そうだねー」
(そう、生きて自分で仕事してるだけで十分だよね、高望みしてると思われてるんだろうなー)
()の中は私の心の声です。
息子のことを知らない同僚と話す時、いつも心の中でつぶやきながら会話します。
自死遺族のみなさま、皆さまが子育てに失敗したと言っているわけではないのです。気になさらないでください。
私が自分自身にずっとそう感じ、自分を責めているのです。
これは誰の慰めがあろうと、消えることはないのです。