青い空の向こうに

2017年4月息子が青い空の向こうに行ってしまいました。

いつの間にか

息子がいなくなっていつのまにがずいぶん年月がたった。


結婚前だった長女は2人目がお腹にいる。

高校生だった次女は社会人に、10歳だった次男は高校生になった。


先日息子の高校時代仲良かった子が結婚すると聞いた。

みんなそれぞれいつの間にか変わっていっている。



どんなに年月がたっても息子のことを思わない日はない。


いつか会える時が来たら変わらない二十歳の顔で迎えに来てくれるだろうか。

会いたいね

久しぶりに前の職場の人たちとご飯を食べた。2人とも息子のことを知っている人たちだ。


そのうち1人の人は子供が息子と同級生だ。

話していてびっくり。

もう27歳になるんだって。

息子も生きていたら27歳かぁ。想像できないな。

その同級生の子は女の子なんだけど、働いていること、結婚に興味がなくて彼氏もいないこと、色々近況を話してくれる。

息子も生きていたらそんな悩みもあったのかなあと思いながら聞いていた。


先日久しぶりに息子の夢を見た。

掃除をしていたら横に寝ていて、今はいいけど、掃除終わったら起きてよって言ったらうん、って返事した。

目が覚めてからもしばらくぼーっと思い出していた。さっきの寝顔、あの子の最後の顔と一緒だったなあ、あの時も寝ているようにしか見えなかったなあ、なんてしばらく考えていた。


夢でもいいから会いたいと思ったのに、夢で会ったら、やっぱり本物に会いたい。話がしたい、声が聞きたい。

会いたい、会いたいね。

息子の夢

1週間ほど前、2日続けて5歳くらいの男の子の夢を見た。

息子なのかそうでないのか夢の中では分からなかったのだけど、男の子はいつもうつむき加減で悲しそうな表情をしていた。


目が覚めてから、あの子は息子なのかな、息子なのならどうしてあんな悲しそうな顔をしているの?何か言いたいことでもあるの?あるのなら言ってよ、心配だよ。

と遺影の前で話しかけた。


昨日また夢を見た。

今度は3〜4歳くらいの男の子。

青い綿入れを着て、ニコニコ笑っていた。

抱き寄せて、膝に乗せた。

私の顔を見上げて笑っていた。

目が覚めて、今度は息子だったと確信した。


私があんまり心配してたから、夢に出てきて大丈夫だよと教えに来てくれたのかな。

ありがとう、優しいね。


抱き寄せた服の感触もはっきり覚えている。

思い出して涙が出た。

また来てね。