息子の部屋
次男にご飯だよーって呼んで、階段からとんとんと降りてきた姿を見てドキッとした。
上も下も長男が着ていた服だったから。
顔を見て、当たり前だけどあーやっぱり違ったと思った。
いつのまにか背が伸びて、同じ服が着られるようになった。
4月に4年がたち、次男に部屋をあげるためについに息子の部屋の整理をした。
私一人では絶対進まないから、娘たちにも手伝ってもらう。
押し入れの奥から、中身がカラカラになった弁当箱が出てきたり、たくさんのお便り、テスト、小さい頃からの文集や思い出の品、見つけるたび手にとって作業が止まってしまう。
見るたびに、もーあの子は〜って怒ってみたり、涙が止まらなくなったり。
なかなか進まない仕事だけど、なんとか終えて次男に部屋をあげることができた。
思い出の品は押し入れの奥に大事にしまった。
次男は長男が使っていたものも沢山そのまま使ってくれるそう。良かった。
今までなかなかつらくてこの部屋に入れなかったけど、やっと今度から来られるよ。
窓から外を眺められるよ。
あの子が眺めていた風景を。